2018年 楽曲 10選
今年もこの季節がやってきました。
条件
・2018年1月~2018年12月発売
・1アーティスト1曲
・1作品1曲
今回も個人的な思い入れやイベントなどの補正全開です。あとあまりにもコンテンツに囚われるようになってしまったので条件を一つ追加しました。
番外編はこちら
【曲一覧】
- MUSIC of DREAM!!! ~ゆめ ver.~/せな from AIKATSU☆STARS!
- song for you/牧野由依
- Get Over Dress-code/DressingPafé (cv.山北早紀、澁谷梓希、若井友希)
- SURVIVOR ねばーぎぶあっぷ!/Pastel*Palettes (前島亜美, 小澤亜李, 上坂すみれ, 中上育実, 秦佐和子)
- Play Sound☆/メルティックスター (芹澤優, 若井友希)
- 最悪な日でもあなたが好き。/芹澤優
- Girls be ambitious!/舞花 from BEST FRIENDS!
- パレイド/夏川椎菜
- 期待していない自分/けやき坂46
- 死神/大森靖子
MUSIC of DREAM!!! ~ゆめ ver.~/せな from AIKATSU☆STARS!
作詞:唐沢真帆 作曲:南田健吾, 蔦谷好位置 編曲:成瀬裕介(onetrap)
アルバム 「TVアニメ/データカードダス『アイカツスターズ!』ベストアルバム2 STARS☆SHOWER」収録
"感情に揺らめく -歌-がはじまる"
今年最も僕の感情を破壊していったのがこの曲ですね。
最近は会うオタク皆に「曲についてるバックボーンというか、曲にある背景が最強なのが結局一番強い」という言説を言いまくってウザがられている今日この頃ですが、こと曲に対してのバックボーンという観点で見ればこの曲に勝る曲はそうはないと思います。
元々は2年間放送していたアイカツスターズ!の最後のOPとしてこの世に生み出されたこの曲ですが、虹野ゆめというキャラの集大成として、また歌唱担当せなの集大成としてこのソロ歌唱verが存在しており、正直それだけでもとんでもない破壊力なのですが、今年の2月に行われたアイカツ武道館二日目では、歌唱担当の卒業公演という場で、メインディスプレイに虹野ゆめの物語の総集編がバックに流れる中、せなは泣くのを堪えながら最後まで歌いきりました。
正直言ってそれだけでも今後この曲を気軽に聞けなくなるレベルだったんですけど、この曲の恐ろしいところはそれだけでは終わらず、アイカツ武道館二日目の「翌日」にアイカツスターズ!第96話「みんなで輝く!」が放送され、なんとシナリオはこの曲で虹野ゆめがアイカツ!ランキング決勝ステージで太陽のドレスを手に入れ、エルザ・フォルテを超えとうとうアイカツ!ランキング一位に輝くというもの。
いやこんな偶然あります?ていうか偶然だったとしてもここまで感情をぶっ壊していく要素が揃ってたら耐えられるわけなくないですか?アイカツ!シリーズの歌唱担当の卒業公演をどうしても武道館にしたかったから平日開催になったという偶然と、たまたまアイカツスターズ!のシナリオ進行状況が重なったが故とはいえ、これだけのバックボーンを備えた曲がこの先現れるかと言われると疑問が残りますね。
下にライブの試聴動画と僕の感想ブログも貼っておくのでよろしければどうぞ。
song for you/牧野由依
ミニアルバム「WILL」収録
"届けたい声 届けたい歌 届けたい人がいる …あなたへ"
皆さんは推しの声が目の前で枯れていく瞬間を見たことがありますか?僕はあります。
忘れもしない2017年7月16日に開催されたYui Makino Live『Reset&Happiness』追加公演、3列目ドセンの席から見た牧野由依さんの声が枯れていく光景は本当に衝撃的でした。そこから半年かけて復活した牧野由依さんの新たな誓いの歌がこの曲です。
復活公演での感想は別に書いたのでそちらをどうぞ。
Get Over Dress-code/DressingPafé (cv.山北早紀、澁谷梓希、若井友希)
作詞:松井洋平 作曲:桑原 聖(Arte Refact) 編曲:酒井拓也(Arte Refact)
アルバム「アイドルタイムプリパラ☆ミュージックコレクション DX」収録
"「これがドレシコード!」"
アイドルタイムプリパラ49話「誕生しちゃうぜ!神アイドル!?」の挿入歌として作られたこの曲は、DressingPaféというユニットの全てが詰まったまさにGODな曲。イントロのギターからしてもうDressingPaféらしい格好良さが溢れていて、ことプリパラの楽曲においては作曲家桑原聖に頭が上がったことがないですね。ていうかArte Refactっていう集団自体に頭が上がらないみたいなところありますね。
囚われのらぁらを救うために颯爽と登場し、失敗したら持っているプリチケが全て消え、二度とプリパラに入れなくなるゴッドアイドルチャレンジにさらっと挑んで、激アツなライブをカチ決め、神アイドルと同等の力があることを証明したDressingPaféは本当に格好良かった。ちなみに月イチくらいでアイドルタイムプリパラ49話を見直すんですけど、毎回ボロボロ泣いて顔面をグチャグチャにしています。
また、この曲の凄いところはアニメで使われたDressingPaféの曲のタイトルが全て歌詞に入ってるところですね。また松井洋平の歌詞にボコボコにされてしまった…。
SURVIVOR ねばーぎぶあっぷ!/Pastel*Palettes (前島亜美, 小澤亜李, 上坂すみれ, 中上育実, 秦佐和子)
作詞:織田あすか(Elements Garden) 作・編曲:藤田淳平(Elements Garden)
シングル「もういちど ルミナス」収録
"5人いるには訳がある 乗り越えられない試練なんてない! さあ、いくぞ~
\フレッ!フレッ!パスパレ~!/"
2018年、僕の中を最も席巻していったバンドリ!ガールズバンドパーティ!からはパスパレのSURVIVOR ねばーぎぶあっぷ!を選出しました。
いやほんと悩んだんですよバンドリ枠。Poppin'Partyのガールズコードなんかはイベントシナリオの補正と相まって正直この曲とほとんど同率というかどっちを選ぶか相当悩みましたし、多分文章化したら今回と同じくらいの文章が書けてしまいますし、RoseliaのRはあまりにもイカした音楽だし、それでなくてもバンドリ関連楽曲は良い曲がめちゃくちゃ多いんですよね。じゃあなんでこの曲を選出したかっていうと、この曲は僕にとってなんというか赦しを貰える上、Pastel*Palettesというバンドを本当に体現してる曲なんですよね。
Pastel*Palettesというバンドは、作中では「事務所の意向」で結成されたバンドです。初期の頃の関係性はお世辞にも良いとはいえず、また一章のメインストーリーは「口パクがバレる」から始まります。今の御時世アイドルモノでそんな始まり方するのあります?そんな彼女たちがぶつかり合いながらも着実に成長し、ついに「5人いるには訳がある」と言えるところまで来たんですよ。普通にヤバくないですか?また、1番サビの歌詞の
「5人ピースでうまれた☆たち 夢のてっぺんまで \コッチだよ/って引っぱって
支え合い、許しながらも進むんだ!」
って部分、これまでのシナリオを追いかけてきてればこんなの歌詞を読むだけで泣いてしまうんですよね。さらに2番サビの
「5人ピースでうまれた☆空 降りそそぐ光 \がんばれよ/って照らして
健やかなるときも、病めるときでも (チャチャチャッ♪)拍手で (チャチャチャッ♪)励ます
応援団はいつも (チャチャチャッ♪)大事な (チャチャチャッ♪)みんなだ ありがとう☆」
っていう部分がもう本当に刺さるんですよ。Pastel*PalettesはこのSURVIVOR ねばーぎぶあっぷ!でファンに感謝を述べ、共に歩むことを誓い、自らを鼓舞しながら頂点へ突き進んでいく。マジで激アツな「アイドルバンド」です。
この曲も本当に素晴らしいですが、1章メインシナリオの開放曲「パスパレボリューションず☆」や2章開放曲「もういちど ルミナス」もシナリオと合わせて触れると本当に良いので、
ぜひ皆さんもバンドリ!ガールズバンドパーティ!をプレイしてPastel*Palettesに触れてみてください(ダイレクトマーケティング)(他のバンドの曲とシナリオもめちゃ良いの多いから是非触れてほしい)(1月スタートのアニメバンドリも見てくれよな)
Play Sound☆/メルティックスター (芹澤優, 若井友希)
作詞:宮嶋淳子(SUPA LOVE) 作・編曲:松坂康司(SUPA LOVE)
アルバム「キラッとプリ☆チャン♪ソングコレクション~1stチャンネル~」収録
"濃厚キュート×上質クール 強敵だってノックダウン!"
プリチャンとプリパラは別枠だからセーフ!!!ということでプリチャンからは二人体制メルテックスターのPlay Sound☆を選出。曲単体だけで考えたら多分今年最強はこれですね。激しいギターとピアノの旋律がデュオでメインのメロディライン張ってるのがめちゃくちゃ強すぎる。赤城あんなのピアノと緑川さらのギターの二重奏がパーフェクトに組み合わさっていて、アニメで初登場した時には、トッププリチャンアイドルメルテックスターここにあり!のインパクトを刻んでいきました。歌声のハーモニーというかユニゾン感も本当に凄くて、マジで非の打ち所がないですね。
【本日発売①】
— 藤井健太郎 (@kenfujie_guitar) August 29, 2018
「キラッとプリ☆チャン♪ソングコレクション〜1stチャンネル〜」収録
M-4. Play Sound☆/メルティックスター(CV:芹澤優、若井友希)
ギター弾いてます!BPM209オールダウン系女児です。なんと間奏はピアノとギターが同時にソロを弾くヤバさ溢れる1曲。ピロピロ\m/#prichan pic.twitter.com/xzZJTzIsWL
余談ですがほんとにギター弾いてる人もゲキヤバです。実際今年インスト音源聞いてて飽きないなって思ったのはこの曲と小倉唯の白く咲く花くらいですね。まああんまりインストだけ聞いてることないですけど。
最悪な日でもあなたが好き。/芹澤優
作詞・作・編曲:HoneyWorks
シングル「最悪な日でもあなたが好き。」収録
"そうもっと聞かせてこっちだけ見て 振り向かせてよ大声で"
去年ソロデビューしてからというもの、太田雅友楽曲を筆頭にバケモンみたいな曲ばっかり出してる芹澤さんですが、今年はとうとうあのバケモンクリエイター集団HoneyWorksと出会ってしまいました。正直な話、カップリングの「神 x 太陽 x サマーパーティ」とどっちを選ぶかは本当に悩んだんですけど、決め手は12/1に行われたバースデーライブでのパフォーマンス。これは別に「神 x 太陽 x サマーパーティ」のパフォーマンスが劣っていたとかそういう話ではなくて、「神 x 太陽 x サマーパーティ」も本当に楽しくて最高のパフォーマンスだったんですけど、「最悪な日でもあなたが好き。」のパフォーマンスが物凄くエモくてどうしようもなく刺さってしまったというだけの話です。「神 x 太陽 x サマーパーティ」が120楽しいなら「最悪な日でもあなたが好き。」は150エモかったみたいな感じですかね。
実際この曲は声優楽曲という括りなら今年一番だと勝手に思っていて、ただでさえ芹澤さんの声とベストマッチなHoneyWorksの曲が、芹澤さんが主演のアニメのEDとして使われて、なおかつ芹澤さんのパーソナルな部分もちゃんと歌詞に込められていて、そこにバースデーライブでの体験を加えてしまったらもうどうしようもないわって感じです。
バースデーライブの感想は別途書きましたのでそちらをどうぞ。
Girls be ambitious!/舞花 from BEST FRIENDS!
作詞:松原さらり 作・編曲:SHOW (Digz, Inc. Group)
シングル「Second Color: YELLOW」収録
"リズムには温度がある"
こちらもアイカツスターズ!と アイカツフレンズ!は別枠理論によりアイカツフレンズ!から1曲選出。
アイカツフレンズ!もめちゃくちゃ良い曲が多くて、ラブミーティアの「Believe it」や「プライド」、明日香ミライソロ曲の「アイデンティティ」、神代カレンソロ曲の「愛で溢れている」等ホリプロの歌唱力おばけが担当してる曲ももちろんなんですけど、リフレクトムーンの「絆~シンクロハーモニー~」とかも結構刺さって割と迷ったんですが、結局蝶野舞花というキャラのステージに魅せられたのが最大の要因でしたね。アニメ版のステージが本当に光の使い方と炎のオーラがめちゃくちゃ綺麗で、凄く圧倒される感じがあるんですよね。曲調と歌詞も音楽は自由に楽しむもの!って感じで聞いててめっちゃテンション上がるので、いつか野外で聞いて自由に踊り散らかしたいですね。
パレイド/夏川椎菜
シングル「パレイド」収録
"覚えたいことは 忘れるのに 忘れたいことはまだ 消せないまま"
この曲は夏川椎菜さんの慟哭とも言うべき歌でしょうかね。明るくも憂いのあるエレクトロサウンドがあまりにも刺さる。
パレイドを聞いて夏川椎菜のパーソナルな部分に衝撃を受けているようじゃそれまで夏川椎菜の本質は全然見てなかったと言わざるを得ないと思いますね。真面目に追いかけてない僕ですら初めて聞いた時の印象からすでにようやっと夏川椎菜の根幹が見える歌だなって感じだったよ
— Dream Goes On (@_konitan_) November 14, 2018
この人間味のある感じが夏川さんの魅力だと思ってますし、常々その片鱗は感じ取っていました。実際今年出た曲の中で一番「この歌はこの人にしか歌えないな」という曲だと思います。
「きらきら 見つめていた背伸びで届いた夢の世界 嘘にも傷つかない
器用さを僕に求める」
この歌詞が憧れを叶えたはずの人間から出てくるの、本当に凄くないですか。そこからの
「イヤと言いえるほど強くなくて なくしていくよ 大事なもの
素敵なものを手に入れるけど 描いてた自分はもう どこにもいない」
なりたかった自分と今の自分のギャップに対する苦しみがこんなに感じ取れる歌詞もそうそうないですね。この曲から溢れる自己嫌悪感、この世で一番嫌いなのが自分な僕に対してナイフを突きつけてくるような感覚があります。ただ、この曲は自己嫌悪に陥って終わるだけの曲ではありません。
「答え探し メリーゴーランド 見ないふりをする方が 前に進んで行けるのかな
不釣り合あいの言葉をつれてパレイドは つづいてく」
「ああ 誰かのためになら 歩けるかな その先へも 今は自分しか救えない きれいなうた くちずさみながら」
「パレイド」という綺羅びやかの象徴と「不釣り合いの言葉」という自分の例えをしつつも、「誰かのために」「パレイド」という「今は自分しか救えない きれいなうた」を携さえて、夏川さんは悩みながらも進んでいく。でもこの「パレイド」で救われている人間はきっと夏川さんだけではないはずです。そう、例えば僕のように。
期待していない自分/けやき坂46
アルバム「走り出す瞬間」収録
" いつも僕だけ一人 うまくいかないのは なぜ?"
今年見たPVの中で一番良いなって思ったのがこれ。このPVマジで青春って感じじゃないですか?若さと躍動感と勢いみたいなのが溢れていて、それでいて格好良くも青臭くて、本当に今この瞬間にしか撮れないPVだと思うんですよ。メンバーがそれぞれの特技で自分で表現を行いながらだんだんと集まっていき、メンバーが全員揃ったところで最後に風の音と共に屋上から走り出すところは、彼女たちの1stアルバム「走り出す瞬間」のリード曲にバッチリ合った素晴らしいシーンだと思います。
ちなみに僕がひらがなけやきメンバーの顔面で一番好きなのは柿崎芽実ですが、このPVの中の顔面に限定すると38秒あたりの
「うまくいかないのは なぜ?」
の影山優佳です。もちろん曲自体も本当に格好良くて素晴らしい。
死神/大森靖子
作詞・作曲:大森靖子 編曲:ZiNG
アルバム「クソカワPARTY 」収録
”川は海へとひろがる 人は死へと溢れる やり尽くしたかって西陽が責めてくる”
僕の葬式の出棺の時には絶対にこの曲をかけてほしい。